にょっきり | 頭ににょっきりと、生えていたからだ。金色に光る、くるんとした形の小さなツノが |
ほっぽりだす | こんな小さな子どもをほっぽりだすなんて、最低ですわ |
破顔 | 破顔しながらふうふうとリゾットを冷ますティアナを横目に、わたしは頭の中でこれまでのことわ整理していた |
奇怪 | 巨大で奇怪な生き物たち(ドラゴンとというらしい……)がビュンビュンと飛び交っているのを見て、ここはやっぱり人間界じゃないんだ……という答えに行き着いた |
ビュンビュン | |
ぴょこん | ティアナが部屋からいなくなったのを確認して、わたしはぴょこんと飛び起きた |
トタトタ | わたしはウサギのぬいぐるみをひっつかむと、天蓋を押しのけて窓辺までトタトタと走った |
しょぼしょぼ | すると怖い顔をしていた男は、しょぼしょぼとしたわたしを見て初めて表情を緩ませた |
はためく | 男が羽織っている長いコートのようなものが風にはためく |
ちびる | すぐ後ろにティアナが控えていなかったら、泣きじゃくって逃げ出していただろう。正直、今もおしっこちびりそう |
素っ頓狂 | 「拷問?」 素っ頓狂な声を出したのは、ティアナだ |
くつくつ | 魔王さまは喉元でくつくつと笑った |
健やか | 幸福に、穏やかに、健やかに過ごせ |
御髪 | プレセアさま、御髪も結いましょう |
きゅるんきゅるん | きゅるんきゅるんした目は止めて、今度ぐずぐずとダダをこねる |
ぐずぐず | |
瞬く | びっくりしたように目を瞬かせた後、ティアナはスカートをつまんでお辞儀をすめ |
ウトウト | 今もあれだけ魔王さまが嫌で怒っていたのに、疲れてしまったのか膝の上でウトウトし始めていた |
付随 | 署名と公印を捺すだけと言っても、それに付随した資料を確認したり、時には自分の目で直接事実を確認するため、一つの決裁に六時間以上かかる場合もある |
決裁 | |
フニァフニァ | エリクもたまらず、フニァフニァとした笑みを浮かべた |
グラグラ | クッキーの誘惑にグラグラと理性を揺さぶられているらしい |
のほほん | しかしティアナはと言えば、のほほんと笑顔になっていた |
魂胆 | もしかして、わたしを油断させて太らせてから、とって食おうって魂胆なのかも |
尖塔 | 城の尖塔なんて、首が痛くなるくらいに見上げなくちゃ全体が見られない |
くしゃり | クマおじさんはくしゃりとわたしの頭を撫でて、また厨房の方に戻っていった |
びゅうびゅう | 水の玉は次第に渦を巻き始め、風をびゅうびゅうと起こし始めた |
ドゴーン | そう願った瞬間、ドゴーン!と音を立てて水柱が爆発する |
だらだら | 冷や汗がだらだらと流れる |
更地 | 部屋から勝手に抜け出した上に、俺の庭を更地にするとは |
棒切れ | プレセアの体はやせ細って棒切れのようだった |
笠に着る | あの女の聖女であることを笠に着て辛いだのしんどいだのと宣い、聖女の役割をろくにはたさなかった |
宣う | |
後ろ盾 | プレセアのように後ろ盾も何もない娘が選ばれることなど、なかった |
こそばゆい | じーっと見つめられ、なんだかこそばゆい気がした |
くしゃくしゃ | くしゃくしゃになったわたしの髪を整えて、ティアナが微笑んだ |
タラタラ | 冷や汗をタラタラ流すわたしのそばに来て、魔王さまは「そうだろう?」と意地悪そうに笑った |
ぱくっと | わたしはかまわずぱくっとお肉を口に含んだ |
給餌 | 魔王さまはティアナにそう言われねとうとう給餌をストップしてしまったのだった |
辟易 | 相当辟易しているのか、魔王さまは首を横に振った |
ぺしぺし | ぺしぺしと魔王さまの腕を叩いてみる |
むずむず | 魔王さまはわたしをペットだと言うけれど、わたしを見つめるその瞳はあまりにも優しくて、むずむずするくらいだった |
形質 | 魔力形質といって、その身に宿す魔力が非常に強い場合、髪や瞳が常人とは違う色合いになる |
ぶり返す | いけません。ぶり返さないように、しばらくはじっとしていただかないと |
十八番 | じゃあわたしの十八番、飛行魔法でもご覧いれましょうか |
蓄える | 大神官は立派なヒゲを蓄えた年嵩の男だった |
年嵩 | |
がんじがらめ | 伸びた蔓がわたしをがんじがらめにして、前に進めなかった。追いかけようともがくたび、体に傷が増えていく |
ケタケタ | 闇の中にわたしの泣き叫ぶ声と、ケタケタと笑う女の声だけが響いていた |
ヨタヨタ | ヨタヨタと机まで歩く |
ぐしゃぐしゃ | 鼻水とか、 インクとかで顔がぐしゃぐしゃになったわたしを魔王さまは抱きしめてくれた |
ズビズビ | ズビズビ鼻をすすっていると、ほっとしたようなティアナとエリクがこちらへ |
庭師 | 庭師が丹精込めて世話をしている花園だ。悪く言うもんじゃない |
丹精 | |
ぱしぱし | ぱしぱしと魔王さまを叩くと、こら、と言われた |
竪琴 | 天使たちの彫像があってね、竪琴とか、横笛とかで音楽を奏でているよ |
横笛 | |
ぼろっちい | 朝起きて、あのぼろっちい神殿の自室にいたらどうしようと、時々怖くなる |
しぱしぱ | 目をしぱしぱさせていると、ふわりと爽やかな風が吹いた |
宥めすかす | 今も衣装合わせから逃げようとするわたしを宥めすかし、脱走しないように注意深く見守っている |
とんがる | 唇をとんがらせると、ティアナはそういえば、呟いた |
ガタガタ | そんなんじゃ、聖女として働いていたときのわたしみたいにね体ガタガタになっちゃうよ |
モゴモゴ | でもどうしてか、言葉がモゴモゴとつっかえて出てこない |
つっかえる | |
こっくり | あまりにも眠たくて、わたしはこっくりこっくりと船を漕いでいた |
怨恨 | 自分が手を下したわけでもないのに、白ノ血族の怨恨を背負われている |
謀反 | 結果的に聖女だったからよかったものの、わたしが謀反を起こして、国を混乱させたらどうするのかと |
へろへろ | へろへろと笑いながら、バニリィはそう言って話わ結んだ |
ふんだん | 各所にレースがふんだんにあしらわれ、胸元には大きなリボンが結ばれている |
あしらう | |
牢番 | 殿下はそれだけ言うと、牢番を連れて去ってしまった |
チカチカ | チカチカして、まるで自分じゃない誰かに体を乗っ取られたみたいに、唇が怨嗟の声をこぼす |
怨嗟 | |
ぎゃんぎゃん | びっくりして、わたしはぎゃんぎゃんと泣いてしまった |
ひりつく | 口の中がカラカラになって、喉がひりついた |
ポタポタ | 気付いたら、ポタポタと冷たい滴がワンピースに垂れていた |
ゴタゴタ | まして女神族の子を自らの大陸のゴタゴタに巻き込むなど、王としてあってはならないことだった |
改宗 | 改宗したばっかでこんなに痛い詰める熱心な信徒は、他にいないような気がする |
ごしごし | ティアナにごしごしと口元を拭われる |
輪をかけて | もともとお城の人たちは優しかったけれど、さらに輪をかけて、わたしにかまうようになった |
お調子者 | だからお調子者で甘えん坊でわがままな、本来のわたしの性格がだいぶ表に出てくるようになっていた |
モワモワ | 知らない部屋に入っちゃいけませんよ、と指を立てて注意するティアナの妄想が、モワモワと消えていく |
ベシャベシャ | 顔をベシャベシャにして泣いていたら。ふわりと誰かに抱き上げられた |
グシグシ | 涙がおさまってきてグシグシと頬を擦っていると、魔王さまがポツリと言った |
ポツリ |
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