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รวมคำศัพท์จากนิยาย わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) เล่ม 1-2
เขียนเมื่อ 2021/03/15 10:06
แก้ไขล่าสุด 2021/03/16 20:19
รวมคำศัพท์ใหม่ทั้งหมดที่พบในนิยาย わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) เล่ม 1-2



เล่ม 1

柔和にゅうわ その美しく柔和な唇をほころばせて、心から安堵を浮かべる王塚さん
いさあし そうかすべて私の勇み足だったのか……
ドバドバ 世間の承認をドバドバ注がれて育てられた王塚さんは、そういう不安とは無縁に生きてきたんだとばから
おこがましい ま、ま!天下の王塚真唯の支えになりたいなんておこがましいっていうか、釣り合いが取れていないとは思いますが!
むずかる 真唯はむずかる幼児をあやすように、優しく微笑んだ
ぎくり ぎくりとした 。
風に吹かれ、金髪の一房の薔薇のように咥えて不敵に微笑む真唯に、ぎぎぎと顔を向ける。唇を尖らせたままうめく
机上きじょう空論くうろん 「私の恋人になるのは、初めての相手が最後の相手と決まっているからな」
机上の空論んん!」
折衷案せっちゅうあん 「ならば、折衷案といこう」
「……なにそれ」
たぷたぷ ぬるめの湯に体を浸して、わたしは最近妙に膨らんできた胸を、持て余すようにたぷたぷと手で揺らしながら
ぶくぶく お湯に口まで浸かって、ぶくぶくと泡を立てる
帳尻ちょうじり とはいえ、私たちはこないだまで二ヶ月も友達だったんだ。ちょっとくらいは、恋人デーを重ねなければ、帳尻が合わないと思わないか?
おもがり ああ、なんかもう、親友とか恋人とか以前に、なんでもうまくいくと思っている真唯の思い上がりを、ぶっ壊したくなってきた……
たたずまい 堂々と佇まいは、まさしく女王の貫禄
貫禄かんろく
キョドる 紫陽花さんに話を振られて、一瞬フリーズ。キョドりながら手を挙げる。
「も、ももも、もちろんお供しますよ!」
「え、れなちん、今なんか声バイブってなかった?」
「めめ滅相もない」
バイブ
傍目はため 傍目には険悪なふたりだけど、紗月さんと真唯は高校以前からの友達らしく、ケンカするほど仲がいいのだ。ケンカするほどっていうか、紗月さんが一方的に真唯に嚙みついてるだけっていうか……。最初のほうはヒヤヒヤしてたけどね
ヒヤヒヤ
産毛うぶげ 耳元に真唯の吐息がかかってね産毛逆立つ。こんな人前で!?そういやさっき、私は構わないとか言ってた!カチコチのわたしのお腹に後ろから手を回してきて真唯が笑う。
「最近、れな子が私の推しなんだ」
お姫様のゾクっとするようなお言葉に、紫陽花さんは笑って、紗月さんは塩対応。香穂ちゃんが「なんでー!?」と驚きながら真唯に迫り、頭を乱暴にぐしぐしされていた。
逆立さかだ
カチコチ
ぐしぐし
言論げんろん あらゆる言論封殺するようなスマートな笑みを浮かべて感謝してくる真唯に、わたしは拳を握ったままうなる
封殺ふうさつ
浅瀬あさせ だから、まずは浅瀬で体を慣らすみたいに、あまりデート感のないデートということで、手近なカフェに寄るのはどうだろう、と提案したのだ
物顔ものがお びっくりして完全に足が止まったわたしをずりずりと引きずって、真唯はホテルを我が物顔ずんずんと進んでいった
ずんずん
ふかふか てか、プールの仲にあるカフェのくせに、イスがふかふかのソファだったりするの、すごいな……
ぱしゃぱしゃ ぱしゃぱしゃと水音が聞こえてくる
地団駄じだんだ ああもう、あいつ!あいつー!
地団駄を踏む。きょうはほんと、最後までやられっぱなしだった
つかわしい 唯一変わっているのは、女子の部屋には似つかわしくないテレビとごつい据え置きゲーム機
ごつい
ひけらかす 部屋の中を見せるのは、自分の脳内をひけらかすのと同じだと聞いたことがある
じんわり その真剣な横顔を見て、胸がじんわりと温かくなる
グロテスク やってることは、女子高生ふたりがグロテスクなゾンビを撃ち殺しているっていう、人様にお見せできない光景なんだけどね!
相好そうごうくず ニコニコとそう答える紫陽花さんに、全身がマッサージされたみたいにわたしもへにゃりと相好を崩した
芳醇ほうじゅん ふわりと芳醇な薔薇の香りが舞ったような気がした
チリチリ そのストレスの発言も、お母さんはもちろん気づかず、そんな大層な娘ではないのに、とでも言いたげに首を傾げたままだったけど、わたしのうなじはチリチリと熱い
つるむ 別にクラスでつるむだけならなんだっていいけど、わたしの願う『親友』はそういうんじゃない
バッキバキ ゲーマーとしての自信がバッキバキにへし折られてゆく
達筆たっぴつ 勝っつ気満々だったらしい真唯の広げた紙には、達筆でこう書こかれていた。
読み上げる。『れな子をギュッとしたい』勝訴の紙を見せつけてくるような満足げな真唯に、半眼を向ける
勝訴しょうそ
末端まったん わ、ほんとだ。手冷たいね。末端が冷えると、よくないこと考えちゃうって言うよ?
ガヤガヤ 学校帰りの生徒たちでガヤガヤと騒がしい中、真唯はニヤニヤと口の端を吊り上げる
ルーズリーフ わたしはミルクティーのカップをテーブルの端に寄せ、ルーズリーフと筆箱を取り出す
箇条書かじょうが わたしは友達になったらしたいことを箇条書きにするから、真唯は恋人になったらしたいことを箇条書きにして見せ合おう
大言壮語たいげんそうご 大言壮語もいいところだ
なが わたしの煽りも微笑みだけで受け流す真唯。さすが頂点に立つ女は妬まれ慣れているからか、煽り耐性もめちゃくちゃ高かった
さしずめ 賑わしい喫茶店の喧騒が一瞬が一瞬聞こえなくなり、わたしはさしずめ姫に見初められた平民の少女
はなやぐ 華やいだ笑みとともに、真唯はもう片方の手を胸に当てながら
つきっきり 方法を知りたいのなら、一晩つきっきりで教えることもやぶさかではないのだが
串刺くしざ 次のお出かけで決める。沼なんかじゃない、落とし穴だ。一撃で真唯の胸を串刺しにするんだ
遠出とおで もちろん普段は地元か、あるいは遠出してもせいぜい新宿程度のわたしだけど、きょうは意気込みが違う
意気込いきご
きっかり 持ち合わせの一三時のきっかり五分前、人混みの中から芸能人のような長身の美女が現れる。真唯だ
まかりとお 都合よすぎでしょ。そんな人生まかり通っていいの?
快活かいかつ にっこりと快活に答えると、真唯はなぜか照れていた。
「……そ、そうか。まあ、なら光栄な話だな」
軽口を叩き合いながら向かう先は、すぐ近くにあるお台場の名所、オダイバープラザだ
軽口かるぐちたた
虚勢きょせい 真唯は虚勢張るわたしを熱っぽく見つめてきていて……し、信用されてない!?
破局はきょく 金銭感覚の不一致は、破局の原因のひとつなんだからな!
ぐっしょり 絶世の美女が頭からつま先までぐっしょり濡れそぼっているのだ
れそぼつ
算段さんだん ショッピングモールの案内図を見てどの店に行こうかと算段をつけて戻ると、真唯もちょうど電話が変わったようだった
豪勢ごうせい シャワーと着替えのためにホテルの一室を借りるとか、お金の使い方が豪勢だ……。まあ、それは今さらか
かん 友達だからできれば割り勘にしたいけど
ずっしり ずっしりとした重い沈黙が隣から伝わってきた
精力的せいりょくてき ああ、精力的に海外を飛び回っている
肉欲にくよく わ、わかった、安心して真唯。他の誰が幻想を抱いていても、肉欲まみれのおかしなやつだって、わかっていてあげるから
みぞおち 真唯が高身長から繰り出すパワーで、わたしのみぞおちをがっしりと押さえつけてくる。人体急所
しっとり 二度目からかねマシュマロみたいな真唯の唇の、しっとりとした柔らかさがダイレクトに伝わってくる
なし崩し このままじゃ。なし崩し的に恋人リストを上から順番に達成していくことになる!
コクコク うまく切り抜けられた!わたしやるじゃん!
と、この場の機転に満足してコクコクというなずいていると、気づく
水揚みずあ 水揚げされた魚みたいに、わたしは身動きを取れずにいた
所作しょさ 容姿が異様に整っているとか、所作が美しいとか、そういうレベルの問題じゃない
失点しってん 失点うなだれていると、そこも突っ込まれてしまった
うなだれる
なが そんな彼女は切れ長の瞳をすっと細めた
じゃれつく 真唯が顔を近づけてくる。斜め下から、まるでじゃれつく犬みたいだ
から このまま一生、あの女の手管に搦め捕られちゃうぞ
長蛇ちょうだ ていうか待ちの列が長蛇すぎて、順番が回ってくることなんてめったにないわけで、急遽その列を無視して手を引っ張られるなんて、バックステージパスいつもらった?
そそくさ 手を伸ばすけれど、彼女たちはそそくさと立ち去っていってしまった
ガッツポーズ やった!わたし大正解!内心でガッツポーズを取る
ガミガミ 私、ちっちゃい弟がいるって言ったでしょ?家ではガミガミ叱ってばかりでさ
むし居所いどころわる たまたまその日、向こうの虫の居所が悪かっただけの話
辟易へきえき もしかしたら真唯みたいに、紫陽花さんも周りから押しつけられるイメージに辟易していたのかもしれない
後光ごこう 笑顔が輝いて、背中には後光みたいな羽根が見え隠れする
邪険じゃけん そんなことを言われると、邪険にできなくなってしまう。
「まったく……、そういえば、テレビに出てたの見たよ。友達がかっこよくしてて、すごいなあって思ったよ」
『そうか、面映いな。惚れ直してくれたか?』
「友達でしょ!」
境界線に踏み越えてくるズルい真唯を、ぴしゃりと叱る
面映おもはゆ
ぴしゃり
ガバっと 紗月さんが聞くとね香穂ちゃんはガバっと起き上がりながらむしろ意外そうに
ひょっこり 妹は去り際、開けたドアから顔をひょっこり出して。
「あ、あの、王塚先生も、またあとで!」
こう 唇に手の甲を当てて、真唯睨みつける
懸想けそう なにを言っているんだ!これが他の誰かなら私だって『慎みなさい』ぐらい言うさ。そう、懸想する君の下着だから特別なんだよ
立ちすくむ そして笑顔で立ちすくむ
すっぽり とりあえずお布団さんを頭からすっぽりとかぶる
支障ししょうをきたす なのに、わたしは女の子相手にドキドキする人間に作り変えられて、友達付き合いに支障をきたすほど
こびりつく そこにはまだ、真唯の想いがこびりついている気がした
どっしり 月曜日は朝から曇っていて、胸の中がどっしりと重くなるような始まりだった
試供品しきょうひん せめて戦闘モードとして、さくさんもらった試供品を使ってふだんより入念にメイクを整えた
くんずほぐれつ 紫陽花さんが帰った後すぐに、真唯とくんずほぐれつしたもんだから……
厭世的えんせいてき 長い黒髪とどこか厭世的な眼差しは魔女めいた雰囲気があって、闇の中から現れたようだった
およごし 意図が見えなさすぎて、思わず及び腰の敬語になってしまう
鮮烈せんれつ 触れたら指が切れちゃう刃物のような鮮烈な美貌を前に、わたしはのけぞる
のけぞる
わる 紗月さんの目が据わっていて、殺意みたいなオーラが見え隠れする
かく
独白どくはく 傷ついた真唯の独白を聞いて、胸が痛んだ
おたおた 人がおたおたしているのを見て喜ぶような、底意地の悪い笑顔だ
底意地そこいじわる
一言一句いちごんいっく 恐らく真唯に言われたであろう一言一句暗誦してみせる紗月さん
暗誦あんしょう
おもいのたけ 思いの丈を、紫陽花さんの小さな体に叩きつける
あたふた 紫陽花は珍しくあたふたしていた
バッテン わたしは手でバッテンを作り、ホテルのロビーに響くような声をあげる
ぴらぴら ぴらぴらと手を振って去っていく香穂ちゃんの後ろ姿に思い切り怒鳴る
みずしぶき ざっぱんと水しぶきをあげて、わたしたちは水中へと沈み込む
しっちゃかめっちゃか わたしたち五人グループは表面上元通りになったけれど、実は中身はしっちゃかめっちゃかだったりする
ファムファタール なんだと……?あれだけ私の心を奪っておいて、君はファム・ファタールか……?
やる 上目遣いで見やると、真唯は目をぱちぱちとさせて


เล่ม 2

人垣ひとがき 人垣を割って姿を現したのは、金髪の美女だ
ボンキュッボン それこそ、芸能人みたいなボンキュッボンの美女とか、やたら高そうなスーツを着た恰幅のいいおじさんとかが順番待ちの状態で、真唯に頭を上げている
恰幅かっぷく
まったり いやまったりしてる場合じゃない。わたしは息を潜めたまま怒鳴る
ぷっつり そこでなんか、ぷっつりとわたしの糸が切れてしまった
しれっと 半眼で見つめると、真唯はしれっとした顔で告げてきた
「恋人なのだから、つまりはフィアンセだろう?私は初めて付き合った人と、そのまま結婚するつもりたなのだからな」
真唯はふぁさっと金色の髪を手で払った
ふぁさっと
馬子まごにも衣装いしょう 「きょうの君は、とても素敵だ」
馬子にも衣装という言葉が日本には……」
「よく似合っている」
きらびやか それほどまでに無敵できらびやかな存在が、今、わたしの胸元に顔をうずめているという不条理
おくびにもさない わたしは会場で真っ青になっていたり、今にも死にそうな顔をしていたことなんておくびにも出さず、貴婦人の皮をかぶって、しゃなりしゃなりと食卓へと向かう
しゃなりしゃなり
眼光がんこう わたしがコアラなら、紗月さんの眼光はまるでニシキヘビ
ぱたり 水分まで失ったらぱたりと倒れかねない
邪智じゃち かの邪智暴虐のスパダリを除かなければならぬと決意した
いかんせん いかんせん真唯は自分が悪いことをしたとは、微塵も気づいていないのであった
後腐あとくさ 大丈夫よ。なんとなくあなたと付き合っても、ひと月経てば後腐れなく別れるような気がするから
こじらせる そんなだから、紗月さんがあんなこじらせ方しちゃうんじゃないか!
びしっと びしっと胸の前で拳を構える紫陽花さん。確かに武道家もいい。戦闘中は、チャイナ服のぱっくりと開いたスリットから生足がチラチラしたりするんだろう。えっちすぎる!
目鼻立めはなだ 目鼻立ちのクッキリとした小顔には、いつも色鮮やかで魅力的な表情が浮かんでいる
駄々だだ 香穂ちゃんが駄々っ子になった!?
じたばたと腕を振り回していた香穂ちゃんは、急にぴたりと止まると「ちら」とわたしを上目遣いで見て、そしてまた陸に上ったお魚みたいにびちびちし始めた
びちびち
丸聞まるぎこえ と、静まり返った教室に、香穂ちゃんの声が響き渡った。丸聞こえにもほどがある
看守かんしゅ 違う、これは看守が囚人を縄で繋ぐみたいなやつだ
どんより 紗月さんの切れ長の瞳は、明るくきれいなものではなく、どちらかというとどんよりと濁っているんだけど、わたしにとってはそれがとても美しく見える
直近ちょっきん 直近では、騙されてパーティーに連れていかれたばかりだ。寿命が百年縮んだ思いがした。
真唯の鼻っ柱をどうにかしてやらないと、一生マウントを取られ続けることになるっていうのも、わかってる
はなぱしら
無臭むしゅう 小さな、無臭無味のつぶやき。紗月さんはぼんやりと手元の紙コップに視線を落とす
ぷいと 拗ねたように、ぷいと横を向く
歯牙しがにもかけない あのバカ、ずっと私のことなんて歯牙にもかけなかったんだけど、ようやく弱点が見つかったんだけど
ひょこひょこ すぐに済むのなら、とわたしは紗月さんのあとを、ひょこひょことついていく。
駅から歩いて五分ほど。紗月さんが立ち寄ったのは、住宅地の中にぽつんとある神社だった
ぽつん
つんのめる 急に出てきた紫陽花さんの名前に、思わずつんのめりそうになる
熱気球ねつききゅう やばい、頭の中で熱気球みたいに妄想が膨らんでゆく
仏頂面ぶっちょうづら いつも仏頂面毅然としているのに、わたしだけトクベツに殺されてしまう
毅然きぜん
パリピ わたしみたいな陰キャは、真唯のようなパリピより、どっちかというと翳を背負った紗月さんみたいな人種のほうがタイプになっちゃうものだから!
床上手とこじょうず あなたは、床上手な女 が好きそうだものね……
づく 怖じ気づいたわたしに、紗月さんはカバンからスマホを取り出しつつ、嬉しそうに微笑んだ
一筋縄ひとすじなわ これからの二週間。一筋縄ではいかないような予感に、わたしは震えてしまったのだった!
一縷いちる いや、もしかしたら紗月さんも家ではすごくゲームやってて、『そう、私もゲーム好きなのモンハンは二万時間やったわ』とか言ってもらえるかもしれない。一縷の望みをかけて!
そこはかとない そこはかとない侮辱を感じたのだけれど、今」「滅相もありません!なんていうか、紗月さんはほら、清く正しく歩んでいる雰囲気なので!ゲームなんて不良のやるもので、人生の落伍者で、遊ぶとバカになるから!」
落伍らくご
土壇場どたんば 追い詰められて土壇場になってから本性が現れたりだとか、かと思えば本当にどうしようもない状態に陥っても必死にあがいて前を向いたりだとか
とらえどころ 紗月さんはわたしにとって、すぐに強化と弱体を繰り返すゲームの運営会社みたいに、まだまだ捉えどころのない人だった
やけっぱち わたしは紗月さんから借りた本を抱き諦めながら、やけっぱちで叫んだのだった
きずり 開始3ページ目から、主人公が行きずりの女子高生と濃密な性行為を繰り広げ始めた。濡れ場の描写が、ねっとり丁寧に描かれてゆく
濡れ場
ねっとり
芽吹めぶ 翌日、紗月さんに文句を言うつもりで登校したら、朝一番に真唯の太陽光みたいな「おはよう」を浴びて、思わず罪悪感の種がすくすくと芽吹いてしまったのただった
すんなり 真唯とはさんざん恋人か親友かで争っておきながら、二週間だけでもすんなり紗月さんの恋人になるとか……
昇降口しょうこうぐち 真唯は昇降口で靴を履き替え、そのまま外に出た
苦渋くじゅう わたしは、ううー、と苦渋の顔でうなる
板挟いたばさ 君は友達想いの麗しい人だ。だからこそ、いつも板挟みに苦しんでいる
良妻りょうさい 紗月さんってひょっとして、ダメな旦那を出世させてしまうような、良妻なのでは……
良妻賢母りょうさいけんぼ わたしは単純だから、良妻賢母な奥さんに乗せられちゃいそうになる
常習犯じょうしゅうはん 紫陽花さんと比べられたら、わたしの信頼度なんて置き引き常習犯並みだよね……
剣呑けんのん 信頼できないわたしに対して、あまりにも剣呑な言葉を
のこのこ のこのことダンジョンに足を踏み入れるわたし。嫌な予感がピリピリと肌を刺す
ピリピリ
もにょる まあ、うん……身内がグイグイ来ると、すっごいもにょるよね……
ビンビン わたしの中の共感性羞恥がビンビンに反応してる
しょう 「信用できないわ。どうせ明日全校生徒に知れ渡っているのよ……。私が母さんの誕生日に冷え性対策の毛糸の靴下をプレゼントするような女だって……」
「いいことじゃん!?」
「クールぶって男女にそっけない態度を取っておきながら、母さんには優しいマザコンなんだって、後ろ指を差されながら生きていくの……」
うしゆび
のうのう ただ、紗月さんがぜったいに見られたくないとことを見られて傷ついてしまったのだったら、わたしがのうのうと無傷でいるのは、あまりにも申し訳がなかったのだ
燦然さんぜん 例えば小学校の同級生たちがインスタで映えている姿だったり。クラスで燦然と光を放つ太陽のような女、王塚真唯だったり
憤死ふんし 脳内真唯が『オアアアアアー!』と叫び声をあげて憤死していた
端数はすう 3枚980円のだから、326円ね。端数はオマケしてあげる
凄艶せいえん 言葉を失っちゃうほど凄艶な佇まいにね思わず再確認させられる
血相けっそう え、なに。どうしたの、血相を変えて
きゃいきゃい そんな風に、きゃいきゃいと笑い合っているときだった
ちょくちょく 真唯はちょくちょくわたしを気遣ってくれたけど、むしろ真唯に対してはわたしのほうが気まずいので、結果避ける形になってしまったし……
意趣返いしゅがえ 叫んだあとに、これが紗月さんなりの冗談で、意趣返しだと気づく
生憎様あいにくさま でも、お生憎様だわ。私は誰も好きにならないもの
めくくる 思い返してみれば一学期を締めくくる騒動の発端は、すべてこの日がきっかけだったのだ
ぷるぷる でも、バイト帰りだったら疲れてるだろうし、迷惑かな……。
っとっと、スマホがぷるぷる震えた
一段落いちだんらく 紫陽花さんがうなずいて、話が一段落してしまった
身振みぶ手振てぶ 紫陽花さんの姿は見えないのに、今どんな風に笑って、どんな風邪に身振り手振りしているのかがはっきりと伝わるのだ
小並感こなみかん わたしの言葉は、かなり小並感あったけれど、だからこそちゃんと伝わったみたいだ
思案じあん と、とにかく、引っ込み思案な自分を、変えるたら……変えるんだからね!
立会人たちあいにん れな子に立会人になってほしいんだ
ちぼうけ 校門前で、わたしと紗月さんは待ちぼうけを食らっている
しがらみ 生きていく限り、しがらみが増え続けてゆく……
なげかわしい 料亭といっても、看板にあぐらをかいている店もある。嘆かわしい昨今だが、ここは本物だ
相伴しょうばん がんばってアルバイトしてる紗月さんが先に帰って、ただ真唯に好かれているっていう理由だけで、こんなすごいところで食事のお相伴にあずかるとか、ぜったい無理じゃん!?
みつ だから気にしないで、これまで通り私にお金を使わせてくれ。君に貢ぐのは楽しいんだ
構図こうず 真唯のほうがずっと理知的で、それは普段の教室のふたりとは真逆の構図だった
そして、その停滞こそが真唯にとって、付け入る隙に他ならなかった
破談はだん 君が不安がっているのは、恋人とは破談になることによって人間関係が失われてしまうことだろう?
舵取かじと 恋人を選ぶときだって、わたしの人生の舵取りはわたしがするの!
ぶちまける なぜか嬉しそうにドヤる真唯に、己の恥をぶちまけることだっていとわない
もたつく もたつく紗月さんに代わって、わたしがHDMIケーブルを受け取る
ざぶん ざぶんと飛び込み、その温かさに浮足立った心を溶かす
浮足立うきあしだ
ギスギス 同じ家に住んでいる人とギスギスしてると、居心地が悪いだろうから
衣擦きぬず 暗い部屋に、衣擦れみたいな紗月さんの声がする
ごうもの これがどんな剛の者かというと、みちる先生はめちゃくちゃ普通な人だった
一目散いちもくさん 判断ミスだ。一目散に逃げて距離を取るか、それかわたしも殴って応戦すればよかった
応戦おうせん
取捨選択しゅしゃせんたく 実用性を取捨選択した結果、三つに絞られた。つまり、あとふたつだな
鈍器どんき その王子様、さっき鈍器でシンデレラの頭をカチ割ってたんですけど!
カチ
手玉てだま あれだけ練習した紗月さんさえも、手玉に取っちゃうんだ
景気けいきづけ 「特に意味はないわ。景気づけね」
「人の唇に滋養強壮効果はございません」
強壮きょうそう


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