
| 悪目立ち | でも、それは決して悪目立ちしているというわけじゃない |
| 甲乙つけがたい | イケメン美女さんとやっぱりタイプはまったく違うけれど、でも甲乙つけがたいというか……もしも両方から同時に囁かれでもしたら、いよいよ本気で鼓膜を破り、人生最後の音を脳みそに刻み込むという選択肢が現実味を帯びてくる |
| 現実味を帯びる | |
| いいとこどり | そしてわたしのがミックス。なんかいいとこどりしてる感じがして……いや、考えすぎなのは分かるけど! |
| ニコイチ | 二人で一つというか、ニコイチというか……あれ、同じ意味だっけ? |
| メシマズ | でも、その気遣いは正直遠慮したいものがある……というのも、葵はどんな食材でも劇薬に変換する特殊能力の持ち主持ち主――つまりメシマズなのだ。 それこそシスコンを自覚するわたしであっても、葵の料理には正露丸なしでは耐えられない |
| 正露丸 | |
| 決死 | お姉ちやんの決死の質問は桜によって遮られ、そして桜の誘惑にあっさり乗った葵はさっさとキッチンを出て行ってしまった |
| そこはかとない | 色々 楽しい こと も 嬉しい こと も あっ た 一日 だっ た けれど、 結局 わたし は わたし らしく、将来へのそこはかとない不安に包まれながら、今日を終えるのだった |
| びりっけつ | これまたなんと高校入学以来ずっとびりっけつをキープしているのである |
| 朝シャン | 本当なら美容院に行ってから臨みたいくらいだけれど、そんな時間はないので、ささっと櫛で髪を梳いて誤魔化す。もちろん朝シャンは入念に済ませた |
| タレコミ | いつの間にか洗面所を覗き見ていた葵が叫び、そのタレコミに応えるように、ドタドタと足音が響いてきた |
| ドタドタ | |
| 着崩す | そしてすぐさま 桜 ちゃん は、 さっき まで 寝 て い た からか 寝癖 を 爆発 さ せ つつ、 パジャマを着崩しつつ、どこか色っぽさのある無防備な姿で現れた |
| 珍獣 | でも、わたしなんかよりも可愛く、わたしより若いのに既に何度も告白を受けているらしい桜や葵から見れば、そんなわたしは珍獣みたいなものかもしれない |
| のけぞる | 桜がのけぞり、首筋まで真っ赤にする。 |
| ぴたっと | が……そんな感極まるわたしに対し、百瀬さんはぴたっと撫でる手を止めた |
| 覆い被さる | わたしに覆い被さって、見下ろしてくれる百瀬さんの瞳は妙に色っぽく揺らめいている |
| 火遊び | 完璧で素晴らしい存在でも、のたまには火遊びしたくなるものよ |
| 極論 | そう言えなくもないかもけど、ちょっと極論じゃ……? |
| 夢見心地 | 夢見心地にぼーっとした様子の由那ちゃんは、小さく可愛いお姫様な外見ながらに、どこか色っぽい、大人っぽい色香を放っている |
| 色香 | |
| 梅雨明け | 梅雨明けの少しむわっとした外気が身体を包む |
| むわっと | |
| 急ごしらえ | わたしの、すべてを話すいう急ごしらえの勇気は一瞬で崩れ去ってしまうのだった |
| ぼんぼこ | 単純な自分が嫌になるけれど、身体を動かし、体力をぼんぼこ消費すると、なんか気分が良くなった |
| ばちっと | 昨今の運動不足なゲーマーの需要にばちっとはまったこのゲームは爆売れしているらしく、今じゃどこも品薄で、わたしも気になってはいたものの未だ手に入れられていなかった |
| 爆売れ | |
| 品薄 | |
| 競る | わたしの運動神経は、わたしの学力と競る程度には悪い |
| 金縛り | わたしは金縛りにあったみたいに見てるしかなくて……そして―― |
| 律する | なに夢中にさせられるのは君が初めてだ……私は自分を、全然、律せなくて…… |
| 土足 | 周囲が遠くから見守ってきた聖域を土足で踏み荒らした。その片割れである百瀬由那を手込めにした |
| 片割れ | |
| ニヒル | そう悪魔はニヒルに笑い、天使は諦めたように苦笑して――ともに、消えていく |
| 紅白戦 | 一昨日の、紅白戦の後とは違う |
| ついばむ | 由那ちゃんのキスは、何度も何度も「好き」って伝えるみたいな、ついばむみたいに繰り返すキス |
| 惰眠 | そんなわけで、わたしは居ぅこうして惰眠も貪れたし、昨日も一日中遊びほうけていられたし……き、昨日! |
| 遊びほうけ | |
| 冷や水 | 葵が心底呆れたみたいな、冷や水のような声を浴びせてくる |
| 口走る | テキトーに誤魔化そうと思って口を回した結果、ニアミスなとこを口走ってしまうわたし |
| 奇声 | わたしは、奇声とさっきまでの鬱屈した感情をごまかすように、勢いよく挨拶を返す |
| 鬱屈 | |
| 一大事 | でも、可視化に世界に見つかってしまえば(悪い意味で)一大事だろうし、どこぞの金持ちには(命を)狙われる可能性だって出てくるかもだし |
| びゅんびゅん | びゅんびゅん風を切って走る凜花さんの背中と揺れるポニーテールを何度見たことか |
| はちゃめちゃ | マンガから勉強するなんておかしな話しかもしれないけれど、既にわたしを取り巻く状況がマンガみたいにはちゃめちゃなもののだから逆に合っている気がしたのだ |
| ハラハラ | うっかり恋人同士が出くわしたり、知り合いに見られリ……そんなドタバタな展開に、読者からは「いつバレるかハラハラした」とか、「ガバガバ」すぎて笑った」みたいなコメントが寄せられていて―― |
| ガバガバ | |
| 慎ましやか | 由那ちゃんは凜花さんと比べれば胸は慎ましやかだ |
| 吸い付く | しっかり触れる、少しだけ吸い付くようなキス |
| によによ | めた凜花さんの素敵な写真の数々をによによ眺めていても、まだ気を抜いてはけないのである |
| ぷくっと | ぷくっと頬を膨らませた由那ちゃんがわたしの腕に抱きついてくる |
| カモにする | いい勝負どころか……あっ!? さてはわたしをカモにする気でしょ!? |
| しゅんとする | しゅんとする由那ちゃんの頭を優しく撫でる |
| 名状 | わたしはなにか、名状しがたいモヤモヤを抱えたままいつもの学園生活を送っていた |
| 食用菊 | わたしはそこに迷い込んだただのおばかさんであり、弁当でいうところの食用菊とか緑のギザギザしたやつくらいの存在だ |
| 時期尚早 | うーん、四葉ちゃんのエスパーを完全に否定するのは時期尚早かも? |
| 逆上 | たとえ二人のファンであっても、失望して逆上する人が出てくるかもしれない |
| 一触即発 | 一触即発―― そんな言葉にわたしは、いや、クラス中が息をのむ。 |
| あけすけ | うぐ……!? そ、そういえば二人には結構あけすけに話してたんだった! |
| 総動員 | そんな得たばかりの武器さえ総動員しなければならないほど勝手に追い詰められていたわたしだが、教室を出ると共に重たい空気から開放され、ようやく一息入れられ――ない!? |
| 一息入れる | |
| 字面 | 「ちょっといい?」なんて字面通りの優しい誘いじゃない――その実体は「テメェ、ツラ貸せよオラ」だ |
| 気丈 | でも、一人で気丈に無視できるほどわたしは強くなくて……恐怖でこみ上げてくる涙を必死に堪えることしかできなかった |
| こみ上げる | |
| 放火魔 | それはまるで放火魔が自ら日を付けた火災現場に消防士として駆けつけるみたいな話で―― 「これってマッチポンプというやつでは……?」 |
| マッチポンプ | |
| 総掛かり | 浴室でぶっ倒れたわたしは当然びしょびしょの素っ裸だったので、桜とお母さん、そして葵の三人総掛かりでわたしの身体を拭き、リビングに運び、氷のうを乗っけて、うちわで扇いで――と、中々手厚く看病させてしまった |
| 氷のう | |
| 烏の行水 | わっ、桜ちゃん烏の行水! いつもはもっとゆっくり入ってるのに |
| ぐったり | さっきまでぐったりしてたじゃん。病人みたいなもんだから |
| 悩殺 | ちょっと前にSNSで話題になってた、あの、ウブな男の子を悩殺するファッションだ |
| 鈍る | わたしが地味だろうが、地味ゆえに悩もうが二人の威光が鈍ることは一切ないのである |
| シカト | 清々しいまでのシカト!! |
| やけくそ | 思えばわたしはいつだってやけくそだ |
| うってつけ | そんな二人をなだめるため、三人一緒で遊べて、混んでなから良心にあまり負担をかけずに済む、このぞういちファミリーパークはまさにうってつけの場所だった |
| 一見 | 大丈夫、なんでもないよっ。一見さんの二人にどうバークを案内しようか考えてただけだから |
| 奥ゆかしい | 話の流れ的にはわたしの奥ゆかしさを評価してくれてる感じに聞こえなくもないけれど…?だったらなんで二人とも苦笑しているんだろう? |
| 悪癖 | バカのくせに、考え事に没頭するとこうなることがままある。わたしの数多い悪癖のひとつだ |
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