ギトギト | 肌に気を使ったりしないから、常にギトギトしているし、変な臭いもする。体も、痩せていればごつごつしているし、太っていればぶよぶよしている |
ぶよぶよ | |
たむろ | 教室の前には、女子生徒がたむろしていたからだ |
まろび出る | ワンピースをすとんと落とし、後ろ手でブラのホックを外すと、ふるん、と豊かな胸が解放されて嬉しいみたいに揺れてまろび出る |
つんのめる | つんのめりそうになりながら、鹿乃も止まる |
遠巻き | 遠巻きに見ているのは、ファンクラブの連中だろうか |
重石 | 音々は歩き出し、鹿乃もあとを追ったけれど、足は重石をつけたように重かった |
心奥 | 他とは違う湿ったやわらかさに、鹿乃は体の心奥がぞくぞくする |
鎌首 | でいる手の人差し指を、蛇の鎌首のように立てた |
合いの手 | 咥えた首を舐めながら、鹿乃は音々のいやらしい歌を聞き、みずからの合いの手のような、興奮した犬みたいな、はっはっはっはっ、という息遣いを聞いた |
真向かい | このすぐ下も空き教室だが、真向かいからではさすがに目立つ |
極細 | 音々は今日、ノースリーブの白のシャツワンピで、腰のところを極細のベルトで少しゆるく締めている |
熾火 | 会計を済ませてもまだ、興奮は、熾火のように胸の奥で燃えていて消えない鹿乃は、せめてもと、音々の手を握った |
ぐっと | デート! ─ ─ 音々の不意打ちに、ぐっとき た。にやけそうになるのを必死に堪えて、ローションを掌に留めて、どうする? と首を傾げる |
半渇き | 半渇きの髪の先から、フローリングの床に水滴が落ちる |
濡れ髪 | 濡れ髪の間に顔を押し込んで、耳朶を嚙むくらいくちびるを近づけて |
ねちっこい | 「そうっスか……あの手連中は、ねちっこいから気をつけてくださいっス」 「わかった、ありがと」 そう言うと碧は、 「いや、碧が疑り深いだけっスから」 |
疑り深い | |
雑然 | 部屋の中は雑然としているが、碧のいれてくれる紅茶はおいしい |
肌理 | いつも暗い部屋にいるからか、肌はこのカップのように白く、肌理が細かい |
ふやける | 実は、プールであんなことになってからというもの、あの日のことを思い出して、毎日してしまっていた。指がふやけるほどしてしまう |
台紙 | ダンボールの台紙にシュリンクされて固定されているのを外す |
固唾を呑む | ごくり、と何故か固唾を呑んでしまった |
介在 | 女の子同士でするのに、ニセモノとはいえ、男を介在させなければならないのは、意味がわからない |
補導 | だけど、鹿乃もお咎めなし、というわけにはいかなかった。 本当なら傷害で補導される案件だ |
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