
| 直訴 | 「父上に直訴するの!」 「じ、直訴……?」 「まほうを学びたいと直訴するの!」 |
| 艶やか | 艶やかに濡れた黒髪は夜空の色のようであり、伏せがちなその目は愛嬌の良さを感じさせます |
| 恋慕 | 元々、アルガルド様の婚約は国王陛下が求められた政略結婚でした。それ故なのか、私もそうであるようにアルガルド様からも恋慕の情を感じた事はありませんでした |
| 苦言 | 「もしもレイニ嬢に対する苦言の事を仰っているのであれば、そこに彼女を害そうとする意志など私にはございません!そもそも何故このような事を、今この場で!?」 むしろ衝撃を受けてしまっていたのはアルガルド様の短慮な行いにです |
| 短慮 | |
| 盗難 | レイニに対する過度なイジメ、所持品の盗難や損害、更には暗殺の企て!その全ては貴様が裏で糸を引いている事は調べがついているのだ! |
| 義憤 | 義憤に駆られたように強い口調でナヴル様が私を糾弾する。 「えぇ、えぇ。𠮟責というのにはあまりに酷いと我等も日頃から思っていたのです。それに、自分の手は汚さずに取り巻きのご令嬢に嫌がらせを強要したとか!」 大袈裟な身振りを加えながらモーリッツ様が告げます。高みから私を見下ろすその瞳には明らかな蔑みが込められている |
| 糾弾 | |
| 身振り | |
| 引き攣る | 広がり続ける空気に私はそれでもやっていないと、そう訴えようとしました。しかし、喉が引き攣って声が出せない |
| 規範 | 出来る事をこなして、皆の規範になろうと今まで自分に課してきました |
| 棒立ち | 私は力が抜けそうだった事も忘れて棒立ちになってしまいました。窓を粉砕した何かがその勢いのままに、丁度私とアルガルド様の間を勢い良く転がっていきます。弾劾の空気は塗り替えられ、破砕された窓の付近から逃れた者も含めて、誰もが呆気に取られながら窓を突き破ってきた何かに視線を奪われていました |
| 弾劾 | |
| 破砕 | |
| 奇行 | 曰く、結婚したくないからという理由で王の心が折れるまで奇行を繰り返した |
| 真っ直中 | 私、アニスフィア・ウィン・パレッティアは考えた。目の前には着飾った貴族の子息や子女と思わしき子達がいっぱいいて、どう見てもパーティー会場の真っ直中 |
| 物怖じ | 大人にも物怖じせずに意見を言える子で、将来の王妃として立派だなぁ、って思ってたのに |
| 仲裁 | どっちに正義があるのかわからないけど、とりあえず仲裁に入ろうか。なんか味方がいなさそうなユフィリア嬢を庇っておく事にしよう |
| 疾く | その、何だ!?間を開けるのは止めい、疾く報告せよ! |
| じゃじゃ馬 | 何をやっとるんじゃ、あのじゃじゃ馬娘ェッ!今すぐここに連れて来させよ!! |
| 怒り心頭 | うわ、父上が完全に怒り心頭状態です |
| 苦虫を噛み潰す | 私が指摘すれば、父上は苦虫を嚙み潰したような表情で声を抑えてくれた |
| 項垂れる | 頭痛を堪えるように項垂れた父上が心底、胃が痛そうに手で押さえながら呟く |
| 諌める | 今回の婚約破棄がアルくんの独断で王家側に一方的な過失があったのだとしても、ユフィリア嬢が婚約破棄の宣言を諌められなかった事実までは無くありません |
| とち狂う | 待て待て待て待てィ!何をとち狂った事を言い出すのだ、お前は!? |
| 求む | アニスフィア王女。ユフィリアを求む、というのはどういう意図でございますか? |
| 喧伝 | しかし、魔学は私の事情で公に大きな功績として喧伝する事を控えています |
| 手綱を取る | 逆じゃ、逆!お前が目立つから逆に組み込んだ方が手綱を取れると考えたのだ、考え無しのキテレツ娘が! |
| キテレツ | |
| 寵児 | そうだよ!貴族令嬢としても有能で、武芸にも心得があって、更には使える魔法属性の適性数は歴代一と言っても過言ではないと言われる精霊に愛された寵児! |
| 言質を取る | 言質取りましたもん!結果を出したら一生結婚しなくていいって! |
| 阿鼻叫喚 | 確かにあの宣言をした時は阿鼻叫喚の地獄絵図になっちゃって、流石にちょっと反省はした |
| 地獄絵図 | |
| 労る | 労るようにユフィリア嬢の頭を撫でながら、私は言葉を続ける |
| 能面 | 能面のように思える無表情でユフィリア嬢を見つめていたグランツ公は、ゆっくり息を吐き出すように告げた |
| 筆頭 | とてもじゃないけど、あの筆頭貴族と言われたマゼンタ公爵家のグランツ公の言葉だとは思えない |
| 誹謗 | 今の状況でユフィリア嬢が人前出れば、それはもう騒ぎにしかならない。良くて質問攻めにされるか、悪くて誹謗中傷の的になるだろうと思う |
| 詳らか | どの道、事の真相を詳らかにはしなければならない |
| 小躍り | やった!思わず小躍りしそうな程に喜びを込めてグランツ公に返事をしてしまった |
| 破天荒 | 破天荒で型破りな欠点こそあるが、それでも補って余りあるものがアニスにはあるのだ |
| 手籠め | 万が一、ユフィが手籠めにされるならば、それはそれで悪くはあるまい |
| 出先 | 当たり前の話ですが、この離宮のような魔道具が出先で揃っている訳でもないですから |
| 風評 | 破棄で受けた風評を相殺させようかなぁ、って計画を立てたのよ! |
| 相殺 | |
| 沈痛 | するとイリアが沈痛な表情を浮かべてユフィに視線を向ける |
| 鬼気迫る | すると、今度はイリアがユフィへと鬼気迫るように視線を向けた。 「ユフィリア様、どうが早まらないでください」 「は、はい?」 「この悪魔の甘言に耳を傾けてはいけません。良いですか?一度手を取ったら最後です。魂まで引き摺り込まれても戻れなくなりますよ?」 |
| 甘言 | |
| 引き摺り込む | |
| 行き当たりばったり | いい加減、行き当たりばったりの考え無しで行動を起こされるのは頭が痛いのですが |
| 劇薬 | はいはい。とにかく、ユフィリア様。姫様が劇薬だという事はご理解されていますか? |
| 見初める | そこでイリアを見初めたのが私だった。私との縁もあってなかなか相手を見つけて来ない事に業を煮やした両親がイリアに望まない婚約をさせようとしていると聞いて、私はイリアを手元にかなり無茶をしたものだ |
| 業を煮やす | |
| 放逐 | 家から放逐されたも同然だと言っているので、私も触れないようにしてる |
| 仲違い | だけどマゼンタ公爵家に訪問出来たのも私とアルくんがまだ仲違いしてなかった頃の話だ |
| 目力 | やっぱり目力が強いのはマゼンタ公爵家の特徴だ |
| 丁重 | いけない、失礼がないように丁重に礼をしないと。 |
| 足労 | いえ。こちらこそご足労頂き光栄の至りでございます、アニスフィア王女 |
| 息災 | 息災のよいで何よりでございます |
| 茶目っ気 | グランツ公はすこしだけ茶目っ気を感じたように思えた |
| おっかなびっくり | 私が注意すれば、ユフィがおっかなびっくりで部屋の中へと入ってくる |
| 象る | て、それは同時に魂を象るに必要なものだ |
| 顰蹙を買う | 実際、魔法省っていう魔法使いのエリートが選ばれた研究機関があるんだけど、その人達に顰蹙を買ったし |
| 憤死 | 最初の頃に魔道具を憤死しそうな程に馬鹿にされたし!だから遺恨が残ってるんだよね! |
| 遺恨 | |
| 墨付き | よーし、じゃあ次は父上お墨付きのとっておき魔道具をご紹介するよ! |
| 身支度 | それからはいつものように身支度を整えてから朝食へ |
| 呼応 | まるで私の手に触れた先から、私の魔力に呼応して、反応が返ってきたように思えます |
| 図案 | あぁ、うん。細工の図案とか決系図を書いたのは私だけど、剣そのものは懇意にしてる鍛冶師に頼んだんだ。どうかな? |
| 懇意 | |
| 搦め捕る | それどころか疑問を抱こうとする思いも搦め捕って、己の中に埋没させていく気さえしてきて |
| 埋没 | |
| 行使 | 魔法を行使する際に必要なのは、明確なイメージを精霊へと捧げ伝える事 |
| 浅ましい | 次に目が覚めた時、こんな浅ましい自分を見られたくないと思う自分がいて |
| 虚脱感 | ぽつりと呟くと、朝から感じていた虚脱感が一気に襲いかかってきました |
| 奇っ怪 | それは確かに奇っ怪と言いますか、一言では言い表せない関係である事は察しました |
| 玉の輿 | えぇ。親の言う事に疑問を抱かず、親から玉の輿を狙えと言われればそうし、支援をする事と引き換えに私を求めた好事家のご老人に嫁げと言われても疑問を持ちませんでした |
| 好事家 | |
| 装束 | 如何にも冒険者らしい装束に身を包んだ中年の男が苛立ち混じりに叫んだ |
| 堅実 | 地味ではあるが堅実、それが周囲からの彼の評価だった |
| 鬱蒼 | だが彼等は鬱蒼と生い茂る森の中を勢い良く駆け抜けていく |
| 生い茂る | |
| 塗装 | そして、その更に上にある金級が高位ランクの冒険者の証であり、冒険者の認識票もその位に合わせた塗装が施される事となる |
| 間引き | 普段からスタンピードが起きないように騎士団や冒険者が魔物の討伐や間引きをしているんだけど、起きる時はどうしても起きてしまう |
| 荒らげる | 駆け込んできた顔色の悪い騎士からの報告に、私は声を荒らげるのを抑える事が出来なかった |
| うつけ | それは、あのうつけ者の姉も同じだがな |
| 提言 | はい。全ては覚悟の上の提言でございます |
| 前座 | だからユフィねもっと私と一緒にこの道の先を見に行こうよ!トラゴンなんて前座にするぐらいにさ! |
| 駆けずり回る | 怒声が響き渡り、誰もがこれから迫る戦いに備える為に駆けずり回る |
| 蛮勇 | 今回ばかりは相手が悪い。逃げても死ぬのなら最後くらい蛮勇にかけてみるのも一興さ 冒険者として華々しい活躍こそ挙げられなかった人生の最後の餞になるかも、なんてな |
| 一興 | |
| 餞 | |
| 美談 | あぁ、そうだ。だが、俺達が全員揃って引けば臆病者の烙印を押されかねない。相手がどうにもならん奴だとしてもな。だが、俺が一人でも残ればそれは美談にだって出来る」 前に進み出た新米冒険者の肩を叩いて、彼は達観した表情を浮かべてそう言った |
| 達観 | |
| 露払い | あ、私も露払いには参加するから、その素材の取り分の計算もよろしくね! |
| 吹き荒れる | 吹き荒れる余波の熱風ですら肌を焼くかのようだった |
| 禍々しい | ここまでならべれば禍々しい風貌しか想像出来ないかもしれないけれどね全身を覆う紅き鱗の美しさや優美な角は、生命としての美しさに溢れている。最早動く芸術と言っても良い |
| 手筈 | ありがとう。手筈の通り、私が空に上がるよ。ユフィをお願いしても? |
| 功を奏する | 私が放った魔法が功を奏したのか、スタンピードの勢いはそう強くもなく、負傷者として運び込まれる者もまばらです |
| 意表 | ユフィ、ドラゴンに取り付きたいけど、意表を突くには一気に加速するしかないと思う!私の合図で加速させられる!? |
| 明滅 | 明滅する意識の端、ドラゴンの顔の横をすり抜けるように飛翔する |
| チカチカ | 着地と同時に急激に使用した魔力と魔薬の影響で目の前がチカチカした |
| ギョロリ | ドラゴンはギョロリと瞳を向けて、私達を睨み据えているかのようだった |
| 緩慢 | もうすぐこのドラゴンは死んでしまうと確信してしまう程に、その仕草は緩慢としたものだった |
| 黙祷 | 私は自分に刻みつけるように黙禱を捧げた。黙禱を捧げていると、ふらついて足から力が抜けそうになった |
| 鬨の声 | 耳を澄ませてみれば鬨の声を上げるのが聞こえてきた |
| 真っ二つ | おかげでアルガルドは謹慎に逆戻り、お前の評価は真っ二つだ |
| 返礼 | ユフィを救って頂いた返礼でもございますが、私にも思惑がございますので |
| 纏わる | 国民や貴族の両者に不満がないように収めつつ、政治に纏わる陰謀から逃れようなんて私にはどうしようも出来ない |
| 愚物 | アルガルド王子殿下が国益を損なうような愚物になるならばともかく、まだこちらから何かしようとは考えておりませんよ |
| 構想 | ……はぁ、構わんよ。どの道、今回の結果が出た時点でお前もある程度の構想を描いておったのだろう、グランツ? |
| 駄々をこねる | 駄々をこねるな、バカ娘が! |
| 基調 | ふんわりしたピンク色を基調とした色合いに白いフリルで飾って、刺繡も見事な絵柄を描いている |
| 大義 | 「我が忠臣、グランツの娘であるユフィリアよ。今回は我が儘な娘に随伴し、ドラゴンを討ち果たす一因となった事、極めて大儀であった」 恐れ多い事でございます、国王陛下。国難とあらばこの身は令嬢なれど、戦場に立つ事も厭う事はございません |
| 厭う |
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